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美保神社・えびす様

本文


「三穂津姫命(みほつひめのみこと)」と事代主神(ことしろぬしのかみ)。
二柱のご祭神を祭る本殿は、大社造りを左右2棟並立させ、 その間を装束の間でつなぎ、 木階を覆う向拝を 片流れに2棟通しでつける という特殊な様式の「美保造り(みほづくり)」と呼ばれるもの。国の重要文化財に指定されています。

向かって右手は、農業及び子孫繁栄の守り神「三穂津姫命(みほつひめのみこと)」が鎮座する左殿。また向かって左手の右殿に鎮座する「事代主神」は、漁業・商業を始め、広く生業の守護神として敬仰。一般的には「えびすさま」として有名で、この美保神社は、全国各地にあるえびす社3385社の総本社として、ことに水産・海運に携わる人々から広く敬い親しまれてきました。

神社の歴史は古く、奈良時代以前にはこの地にあったとされていますが、戦国の世の戦乱ですべてを焼失。
現在の本殿は文化10年(1813)の造営で、拝殿は昭和3年に伊藤忠太の設計により建築されました。

美保神社

「ゑびす」には2つの顔が


出雲の一番始めの神「八束水臣津野命」は、出雲の国が小さい事を嘆いて、新羅(朝鮮半島の古代国)や越乃国(新潟県地方)から国土を引き寄せて島根半島を造ったと伝えられています。
美保神社のある島根県松江市美保関町の地名はこれらの出雲神話に由来。
東端の美保関は古くは大いなる聖なる岬を意味する「御大之御前(みおのみさき)と呼ばれていることからも、この地の偉大さがよくわかりますね。
またこのゑびす神には、伊邪那岐(イザナギ)命、伊邪那美(イザナミ)命の最初の子神である蛭子(ヒルコ)大神と、無類の釣り好きという事代主(コトシロヌシ)神の二つの顔があるのをご存知ですか。

地元ではこういう言伝えも

ちなみに、美保神社に祀られると事代主(コトシロヌシ)神してのえびす神は、左手に鯛を抱え、右手に釣竿を携えた、今見ることのできるえびすの原形に近いとも。このえびすは海の神として漁師の信仰の対象になっており、江戸時代には、事代主(コトシロヌシ)神が大漁の神・エビス(えびす・夷・戎)として崇拝されてきました。

そんなことからも、オオクニヌシ(大国主命)を祀る出雲大社と対をなす意味でも、古くから「出雲大社だけでは片参り」と広く信仰されてきたのです。

えびす様は鳴り物好き?

古来、「えびすさまは鳴り物がお好き」との信仰があり、海上安全をはじめ諸処の祈願とともに、おびただしい数の楽器が奉納され、その内846点が現在、国の重要有形民俗文化財に指定されています。そのなかには日本最古のアコーディオンや初代萩江露友(おぎえろゆう)が所有していた三味線など、名器、珍品が含まれているとも。
平成4年には明治の初頭以来途絶えていた「歌舞音曲奉納」を100年ぶりに復活され、一流の演奏家と神が対峠しながら奉納演奏。聴衆は一切の拍手をしないという独特な音楽会が行なわたことでも注目を集めました。
住所 島根県松江市美保関町美保関608
お問い合わせ 0852-73-0506
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